千葉県で転職したい作業療法士のための求人事情

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関東地方に属し、三方を太平洋、東京湾と海に面した水や緑、自然豊かな「千葉県」。

東京湾に面した地域は臨海工業地帯、空の玄関口・成田空港、日本三大貿易港・千葉港、水産業・畜産業は全国トップクラス、温暖な気候を活かした農業も盛んな県です。

東京ディズニーランドや幕張メッセ、大型ショッピングモールなどの施設もあり、また海岸線沿いには海水浴場やサーフィンスポットなど、毎年多くの人が千葉県に訪れます。

そんな千葉県で転職を考えている作業療法士の方も多いのではないでしょうか。

そこで千葉県で転職するにあたり、千葉県の事情や作業療法士の求人の多いエリアなど、転職に役立つ情報を紹介します。

人口

千葉県の総人口は、6,284,521人（2020年6月1日現在）。

千葉県の人口は多くの道府県と異なり、減少に転じた年はあるものの増加しています。

しかし今後は減少に転じる見込みで、2040年頃には約565万人になるとの予測が出ています。

高齢化事情

2019年4月1日現在の人口は6,308,561人。

そのうち65歳以上の高齢者は1,688,646人で、高齢化率は26.8％です。

2040年頃の予測を見ると、人口は約565万人。そのうち65歳以上の高齢者は約197万人（高齢化率34.9％）の見通しです。

今後は人口増加から減少へと転じていく一方、高齢者は増加し、人口構成が異なってきます。

3人に一人が高齢者、特に75歳以上の増加が大きいです。

様々な面々での整備が必要かつ急がれます。

病院事情

2018年11月現在、千葉県の病院数は294施設。

一般診療所は3,389施設です。

病床機能別に見ると、2018年7月1日現在、

高度急性期	6,888床
急性期	23,764床
回復期	5,769床
慢性期	11,016床

計47,437床です。

一方、2025年の病床機能別の予測必要数は、

高度急性期	5,650床
急性期	17,851床
回復期	15,260床
慢性期	11,243床

計50,004床です。

千葉県は医療資源が不足している県です。

病床数も足りていないですし、2025年時の予測必要病床数を見ても、回復期は余剰になる高度急性期、急性期の病床を転換させていっても足りません。

医師、看護師、療法士の数も少なく、これは介護分野においても同じ状況です。

早急に人員確保をするとともに、高齢者施設の増設や在宅医療・ケアの体制整備が必要です。

作業療法士事情

千葉県作業療法士会の入会者数は、1,856人（2018年3月31日現在）。

437施設で働いています。

千葉県は療法士の人数が少なく、今すぐ、そして今後についても人員確保が必要です。

高齢化も進んできますし、回復期の増床や高齢化施設の増設、在宅医療・ケアなどが一層重要になってくるため、作業療法士の需要はますます高く重要になってくると思います。

作業療法士のニーズが高い県で、より需要も高まってくることから、給料や待遇面など好条件の求人が増えてくるのではないでしょうか。

求人が多いエリア

千葉県内での作業療法士の求人が多いエリアについてみてみたいと思います。

エリア別にみると、千葉市や船橋市、市川市、松戸市、柏市が多いです。

千葉エリア

千葉県のほぼ中央部に位置する「千葉市」。

千葉都心、蘇我副都心、幕張新都心を軸に都市づくりが行われています。

市内にある幕張メッセには世界的なものも含め多くのイベントが行われており、毎年多くの人が訪れます。

また東京から約40kmに位置する千葉市はアクセスの良さから東京のベッドタウンとしても人気です。

そんな千葉市の人口は、2020年6月30日現在974,461人。

65歳以上の高齢者は253,486人で、高齢化率は26.0％です。

これまで人口の流入が続き増加してきましたが、2020年ごろを境に減少に転じる見込みで、2040年頃には人口は約90万7千人、65歳以上の高齢者は32万4千人ほど（高齢化率35.7％）になるとの予測が出ています。

医療資源が少なく、介護分野、在宅ケアも足りていない千葉市。療法士の数も不足しています。

体制整備も踏まえ、作業療法士の需要は高く、好条件、高待遇の求人も増えてくれるのではないでしょうか。

船橋エリア

千葉県の北西部に位置する「船橋市」。

北部は自然豊か、南部は大型商業施設や工業地帯になっています。

東京と千葉市の中間に位置し、鉄道・道路など交通の利便性が高いことから、東京のベッドタウンとして発展している都市です。

そんな船橋市の人口は、2020年4月1日現在643,971人。65歳以上の高齢者は154,125人で、高齢化率は23.9％です。

2040年頃には人口は約61万3千人、65歳以上は18万5千人（高齢化率30.2％）になる予測が出ています。

人口減少、高齢者増加がじわじわと進んでいきます。

船橋市の医療、介護体制、在宅ケアは脆弱です。

療法士の数も足りていません。

作業療法士のニーズは高いエリアなので、給与面、環境整備が整った求人が増えてくるのではないでしょうか。

市川エリア

千葉県の北西部に位置し、江戸川を隔てて東京と相対する「市川市」。

交通網が発達し、通勤・通学に便利なことから東京のベッドタウンとして人気のエリアです。

有数の高級住宅街があり、駅から離れるとのどかな田園風景が広がり住環境も優れています。

そんな市川市の2020年6月30日現在の人口は492,584人。65歳以上の高齢者は104,413人で、高齢化率は21.2％です。

2040年頃には人口は約47万4千人、65歳以上は約16万5千人（高齢化率34.8％）になる予測です。

都心へのアクセスが良く、大学のキャンパスや私立大学が多く、文教都市として有名な市川市なので、若い世代が多いエリアですが、2040年頃になると、人口はそれほど減少しないものの、高齢化率が一気に高まるのが気になります。

というのも市川市の医療・介護体制は弱く、療法士の数も足りていないからです。

今後高齢化率が急激に高まる市川市だけに、一層作業療法士の需要が高まってくると思います。

松戸エリア

千葉県の北西部に位置する「松戸市」。

江戸時代は水戸街道の宿場町として栄え、水戸徳川家とのつながりが強く、歴史スポットが残っています。

また江戸川を挟んで東京と埼玉に隣接する松戸市は、都心のベッドタウンとして発展しています。

そんな松戸市の2020年3月31日現在の人口は498,994人。65歳以上の高齢者は127,717人で、高齢化率は25.6％です。

2040年頃には人口は約44万5千人、65歳以上は15万6千人ほど（高齢化率35.1％）になるとの予測が出ています。

松戸市の医療・介護両分野もともに足りていない状況です。

高齢化が進み、作業療法士の需要もますます高まっていくものと思われ、好条件、高待遇の求人が増えてくるのではないでしょうか。

柏エリア

千葉県の北西部に位置する「柏市」。

柏駅を中心に市街地が形成され、高層マンションや住宅街が広がっています。

駅周辺は「東の渋谷」「プチしぶや」といわれることもあるほど多くの若者が集まり賑わっています。

また市内には東京大学や千葉大学などがあり、文教都市の一面もある柏市。

そんな柏市の人口は2019年9月30日現在423,903人。65歳以上の高齢者は109,241人で、高齢化率は25.8％です。

2040年頃には人口は約41万4千人。65歳以上の高齢者は13万5千人ほど（高齢化率32.6％）になるとの予測が出ています。

人口は大きく減りませんが、高齢者は増加する見込みです。

柏市は医療・介護両分野とも資源が足りていません。

他地域に比べ高齢化率は高くありませんが、しかし今後高齢者が増えていく予測で、特にリハビリ需要が増えていくことが考えられ、作業療法士の需要も高まっていくと思います。

まとめ

千葉県は他の都市と異なり、東京のベッドタウンとして人口増加が続いてきました。

しかしそれも2020年頃を境に減少へと転じ、高齢者人口が増え続けていく見込み。特に75歳以上が急増する予測です。

千葉県は医療・介護両分野ともに資源が脆弱で、療法士の数も足りていません。

高齢者の増加に伴いリハビリ需要は今後高まっていくことは間違いないため、早急な人員確保、高齢化施設の増設、在宅医療・ケア体制の整備などが必要です。

千葉県では作業療法士のニーズは一層高まることが予測され、各病院・施設がスタッフが長く定着してもらえるよう、好条件、高待遇の求人が増えてくるのではないかと思います。

そんな作業療法士のニーズが高い千葉県での転職を考える方も多いのではないでしょうか。

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