新型コロナによる介護業界への影響、作業療法士の転職市場は?

新型コロナ 転職活動ガイド

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2020年、新型コロナウイルス感染症(以下新型コロナ)により日常生活、仕事状況は一変してしまいました。

2021年、年が明けても治まるどころか第3波が容赦なく襲い、再び1月7日に1都3県(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県)、13日には2府5県(栃木県、岐阜県、愛知県、京都府、大阪府、兵庫県、福岡県)に緊急事態宣言が発令されました。

上記以外の道県でも厳しい状況にあるところもあります。

ワクチンなど希望の光になりうるかもしれませんが、まだまだ先が見通せません。

転職を考えていた作業療法士の方も今後どうしたらいいか悩んでいる方も多いのではないでしょうか?

まだしばらく不透明な状況が続くと思いますが、新型コロナによる介護業界の現状、そして今後の見通しについてまとめました。

転職を考えている作業療法士の方、ぜひ参考にしてください。

経営状況

介護施設

一般財団法人全国介護事業者連盟が、『新型コロナウイルス感染症に係る経営状況への影響について 『緊急調査』』を行いました。

調査時期:令和2年5月6日~12日

調査対象:北海道支部 、関東支部、東海支部、関西支部、九州支部、群馬県支部 、群馬県支部を中心とした全国介護事業者連盟会員事業所等

有効回答数:1,862事業所

経営への影響【サービス別】の結果、

影響を受けている
特別養護老人ホーム17.5%/7事業所
有料老人ホーム37.5%/75事業所
通所介護90.8%/660事業所
訪問看護47%/146事業所
グループホーム13%/51事業所
ショートステイ76%/26事業所
その他43%/72事業所

どこも厳しいですが、特に通所介護、ショートステイ、訪問介護でより大きな影響があったようです。

リハビリ現場

リハビリテーション室

新型コロナによる介護業界のリハビリ現場がどのような状況なのか声をまとめました。

利用者数、訪問件数の減少

リスク

2020年4月、2021年1月の緊急事態宣言下は、不要不急の外出はしないよう繰り返しアナウンスがあり、外出や人と接触しにくい状況。

加えて、通所や訪問リハなどの利用者の多くは、新型コロナに感染すると重症化しやすい高齢者だったことから一時休止を申し出る利用者が多く見られました。

また施設・事業所、利用者さん自身、そのご家族の方がコロナ感染、濃厚接触者となり、キャンセルせざる追えないケースも。

そうした理由で、利用者、訪問件数が減少。

経営状況が悪化した主な原因と考えられます。

スタッフの人手不足、または過剰

困っている作業療法士

4月の緊急事態宣言時は学校も一斉休校になったため、小さい子供を抱えたスタッフは休んだり、早退したりせざるをえないケースも多かったようです。

またスタッフが新型コロナに感染したり、濃厚接触者となり、出勤することができず、人手不足に陥る施設・事業所もありました。

その一方で当日キャンセルする利用者が多く、スタッフが過剰になってしまうことも。

倒産、休廃業・解散状況

倒産

株式会社東京商工リサーチの調べによると、2020年の「老人福祉・介護事業」倒産(負債1000万円以上)は118件ありました。

この件数は、これまで年間最高だった2017年、2019年の111件を上回るものです。

また休廃業・解散は455件。

これまでの年間最多は2018年の445件でしたので、こちらも最多記録を更新しました。

ただ予想ではもっと多くの倒産や休廃業・解散が起きるのではないかと思われていましたが、この件数で抑えられたのは、国からの持続化給付金や雇用調整助成金、業界独自の助成金などの支援があったからのようです。

しかし2021年に入り、1波、2波とは比べ物にならない感染者数、重症者数、死者数。

まだまだ先が見通せません。

加えて2021年、国や業界からどのような支援が受けられるか不透明なうえ、4月には介護報酬改定も待っています。

新型コロナの収束が見通せない現状、今年は昨年よりさらに厳しい状況も考えられます。

今後の見通し

疑問を持つ作業療法士

2021年1月、都市部を中心に新型コロナ患者が急増し、東京に至っては1月7日に過去最多の2,447人の感染者が出ました。

高齢化が進む大阪では高齢者の重症患者が多く、全国1位の死者数です。

 

介護分野のリハビリも厳しい状況が続いています。

そのため退職者が出ても新規採用を行っていない施設・事業所も多いです。

経営そのものも持つのか予断を許さない施設・事業所もあります。

そうした状況にあり、転職を考えていた作業療法士の方にとっては厳しい・・・

転職活動が思うように進まない可能性が高いです。

ただ将来的には、リハビリの自粛や体を動かす機会の減少で、症状の悪化、フレイルの増加、廃用症候群の進行などにより利用者が増えることが予測されます。

一層リハビリ需要が高まることは間違いありません。

作業療法士もますます重要な存在になり、採用件数も増えてくるでしょう。

今は先が見通せず転職市場は例年の状況とは異なると思いますが、転職を希望する方はぜひリハビリ職や医療従事者に特化した転職エージェントにご相談ください。

特化型の転職エージェントは業界の事情、施設・事業所の内情、今後の見通しなどの情報を持っています。

一人で転職活動をするより遥かにリスクが抑えられます。

転職エージェントの利用は無料ですし、相談だけでもOKです。

転職を考えている方、迷っている方は特化型の転職エージェントに一度ご相談ください。

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まとめ

新型コロナによる影響により、私たちの生活、仕事環境は依然厳しい状況が続いています。

転職市場も例年とは異なっているでしょう。

転職について悩んでいる作業療法士の方も多いのではないでしょうか。

ワクチンの話も出ていますが、まだしばらくは先が見通せず、介護業界も厳しい状況が続くと思います。

しかし新型コロナが落ち着いてくると、リハビリの自粛や体を動かす機会の減少、ストレス等でリハビリ需要が高まり、作業療法士に重要性が高まることは間違いありません。

不安なことは多いと思いますが、転職を考えている方、悩んでいる方は、リハビリ職や医療従事者に特化した転職エージェントにご相談ください。

業界の情報や将来の見通しなど話を聞くだけでも今後の動き方に間違いなく役立ちます。

転職のリスクをできるだけ抑え、「転職してよかった」と思える転職ができるよう、しっかり準備を行いましょう。

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