北海道（札幌市、函館市）で転職したい作業療法士のための求人事情

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47都道府県で最も広く、日本全体の約22％を占める北海道。

大きな1つの島とその他508の島があります。

北海道といえば、雄大な自然、夜景、雪質のいいスキー場、見どころの多い観光スポットがいっぱい。また新鮮な海産物やラーメン、スイーツなど有名ですが、とにかくおいしいものがいっぱいですよね。

毎年国内外から多くの観光客が訪れる人気の場所です。

しかしその一方で北海道は、全国平均を上回るスピードで少子高齢化が進んでいるところでもあります。

都市部は医療が充実していますが、無医地区もあり、また近年高齢者関連施設が増加しています。

そこで北海道での転職を考えている作業療法士にとって気になる今後の動向や北海道事情、作業療法士の求人が多いエリアなど、転職に役立つ情報をまとめました。

ぜひ参考にしてください。

人口

人口密度は都道府県で1番低く、1平方キロメートルあたり約66人。これは北海道の大きな特色の一つです。

しかし問題のひとつがが出生率。

北海道の出生率は47都道府県中46位。東京都の1.21に次いで低い水準の1.29で、総人口は年々減少しています。

国立社会保障・人口問題研究所によると、このままの状態が続けば、2040年には約419万人、2060年には約308万人なると予測されています。

高齢化事情

平成31年1月1日現在で見ると、北海道の総人口5,268,352人のうち、65歳以上は1,639,221人で高齢化率は31.1％。

約3人に1人が高齢者という状態です。

今後の高齢化率の予測を見てみると、

いずれの年も全国平均を上回り、2045年には10人に4人が高齢者になるという予測です。

市区町村でみると、50％以上のところもかなり多く、歌志内市、当別町、松前町、木古内町、上ノ国町、せたな町、神恵内村、南幌町、妹背牛町、沼田町、中頓別町、池田町は60％を超える高齢化率が予測されています。

病院事情

広大な北海道では、札幌市が中心になりますが、札幌以外にも複数の拠点があり、室蘭、函館、砂川、名寄、旭川、帯広、釧路に基幹病院が置かれています。

その一方で無医地区もあり、医療格差が大きいのも北海道の特徴です。

基幹病院がない地域で高度医療が必要な患者さんが出た場合は、救急車やヘリコプターを用い、数十キロから100キロ以上離れた基幹病院に搬送されます。

高齢化社会が急速に進み、今後もさらに超高齢化社会が急速に進むことが予測されている北海道では、高齢者の医療、介護をどうしていくかが大きな検討課題になっています。

作業療法士事業

作業療法士の就業先を医療分野と介護分野で比較すると、北海道ではおおよそ５：１の割合で医療分野で働く方が多いです。

医療分野の中では、病院勤務が一番多いです。

しかし、北海道は全国平均を上回るスピードで高齢化社会が進行中です。

そのため今後、高齢者向けのリハビリ、介護分野での需要が一層高まってくると考えられます。

求人が多いエリア

北海道内での作業療法士の求人が多いエリアについてみてみたいと思います。

エリア別にみると、札幌市や旭川市、函館市が多いです。

札幌市

政令指定都市である札幌市の人口は、約194万人。

道内の政治・経済・文化の中心地です。

「さっぽろ雪まつり」をはじめ、1年を通じて様々なイベントが催され、魅力的な観光スポット、おいしい食べ物が盛りだくさんで、毎年大勢の観光客が訪れる人気の観光都市です。

札幌市の医療資源は全国水準より高く、北海道の医療の中心であることから、急性期医療機関が多いのが特徴です。

（平成31年1月1日現在）

今後としては、高齢者、超高齢者がますます増えることが予測されており、回復期、デイケア、介護分野などの需要が一層高まることが予測されます。

函館市

北海道の南端に位置し、三方を海に囲まれる函館。

日本最初の貿易港の一つとして開かれた町です。

函館山の山頂から見える夜景は「百万ドルの夜景」といわれ、多くの観光客が訪れる人気のスポットです。

医療分野を見てみると、函館は道南の3次医療圏を担う重要な中核都市。急性期の医療体制が整えられています。

（平成31年1月1日現在）

しかし今後の人口予測を見ると、2010年から2040年で函館の総人口は35％減。75歳以上は17％増になると予測されています。

そのため介護分野など高齢者関連の体制が一層整えられることが考えられ、作業療法士の需要も高まることが考えられます。

旭川市

札幌から特急列車で約85分。

北海道の中央に位置する旭川市。

旭山動物園や雪質の良いスキー場などがあることで知られ、毎年国内外から多くの観光客が訪れる人気の都市です。

医療体制の面からみると、旭川市は道北3次医療圏の中核を担い、医療体制が充実しているエリアです。

（平成31年1月1日現在）

しかし2010年から2040年で旭川市の総人口は29％減。75歳以上は45％増。

旭川市周辺地域はさらに人口減、高齢化増が予測されています。

そのため、医療分野の体制の組み直し、高齢化対策、介護関連施設の増加などが見込まれます。

作業療法士の需要も、回復期やデイケア、介護分野などを中心に一層高まるエリアの一つです。

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まとめ

広大な北海道では、札幌一極ではなく、室蘭、函館、砂川、名寄、旭川、帯広、釧路に基幹病院があり、道内の医療を支えています。

また全国の中でも、出生率が低く、高齢化が急速に進むことが予測されていることから、高齢者関連の施設が増加しています。

北海道で働く作業療法士の数は全国で3番目に多いですが不足しており、ますます需要が高まるエリアです。

北海道での転職を考えている作業療法士にとっては、複数の求人を比較して選ぶことができます。

だからこそより自分の希望に合い、求人票だけではなかなかわからない待遇や人間関係なども事前に情報を得て、働きやすい職場に転職したいですよね。

自分の希望、条件に合う職場を見つけるためには、北海道の求人動向、病院・施設内について詳しい情報を持つ転職エージェントの活用をお勧めします。

ぜひ利用し、よりよい転職先を見つけてください。