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関東地方の北東に位置する「茨城県」。
東は太平洋に面し、北部は阿武隈山地の南端、南部は関東平野が広がる地です。
かつては徳川御三家・水戸藩のお膝元として栄え、現在は農業や工業が盛ん。
また研究機関も多くあります。
JR常磐線やつくばエクスプレスを利用すれば都心へのアクセスが良好なのも魅力の一つです。
そんな茨城県で転職を考えている作業療法士の方も多いのではないでしょうか。
そこで茨城県で転職するにあたり、茨城県の事情や作業療法士の求人の多いエリアなど、転職に役立つ情報を紹介します。
人口
茨城県の総人口は、2,858,421人（2020年5月1日現在）。
茨城県は2000年に299万人に達しましたが、それ以降減少に転じています。
今後も人口減少は続き、しかも急速に進む見込みで、2040年頃には約237万6千人なるとの予測が出ています。
高齢化事情
2020年4月1日現在の人口は2,858,164人。
そのうち65歳以上の高齢者は83,914人で、高齢化率は29.7％です。
それが2040年頃には人口は約237万6千人、65歳以上の高齢者は約90万7千人（高齢化率38.2％）になるとの予測が出ています。
すでに高齢化率3割ですが、20年後には年少者・生産年齢人口が減少する一方高齢者が増え、高齢化率が4割に迫る勢いです。
少子高齢化対策が急がれます。
病院事情
2018年11月現在、茨城県の病院数は177施設。
一般診療所は1,447施設です。
病床機能別に見ると、少し古いデータになりますが2014年現在、
| 高度急性期 | 2,978床 |
| 急性期 | 13,771床 |
| 回復期 | 1,655床 |
| 慢性期 | 6,582床 |
計24,986床です。
一方、2025年の病床機能別の予測必要数は、
| 高度急性期 | 1,761床 |
| 急性期 | 6,002床 |
| 回復期 | 6,566床 |
| 慢性期 | 4,425床 |
計18,754床です。
茨城県では2025年に向けての総病床数は現段階ですでに満たしています。
回復期病床が不足していますが、他の余剰病床を組み替えていくことで対応可能なのでこの点安心です。
しかし病床以外の医療資源は全国平均レベルを下回っています。
医師、看護師、療法士などの人数は不足。介護分野、在宅分野についても弱いです。
人員確保や高齢者関連施設の増設、在宅分野の整備などが必要です。
作業療法士事情
茨城県作業療法士会の入会者数は、1,156人（2018年3月31日現在）。
263施設で働いています。
茨城県は作業療法士が不足しています。
そのため求人が多いエリアの一つです。
不足している作業療法士を確保するため、給料面や待遇面など、好条件、高待遇の求人が増えていますし、今後も多くなってくると思います。
求人が多いエリア
茨城県内での作業療法士の求人が多いエリアについてみてみたいと思います。
エリア別にみると、つくば市や水戸市、日立市が多いです。
つくば市
茨城県の南西に位置する「つくば市」。
北部に名峰・筑波山、東部に霞ヶ浦など、豊かな自然を持つ都市です。
その一方で「宇宙航空研究開発機構（JAXA）」をはじめ、教育・研究機関が集まる、日本を代表する学術・研究都市の一面もあります。
2005年には「つくばエクスプレス」が開通し、東京へのアクセスも良好です。
今後さらなる発展が期待できるつくば市の人口は、2019年10月1日現在226,210人。
65歳以上の高齢者は45,500人で、高齢化率は20.1％です。
それが2040年頃には人口は約24万6千人、65歳以上の高齢者は約7万4千人（高齢化率30.1％）になるとの予測が出ています。
他の都市が軒並み人口減少が起こる中、つくば市は2035年頃まで増加する見込みです。
つくば市で気になるところは、回復期以降の病床が不足していること、在宅分野が弱いところなどです。
現状、療法士の人数は全国平均レベルを上回っていますが、今後高齢者人口は間違いなく増加します。
そのためリハビリ需要も増え、作業療法士の活躍の場は一層広がっていくと思います。
特に今後は、回復期や高齢者関連施設、在宅分野での求人が増えていくのではないでしょうか。
水戸市
茨城県の中央部に位置する「水戸市」。
茨城県の県庁所在地です。
水戸市は水戸徳川家のお膝元だったところ。そのため徳川家ゆかりの施設が多く、日本三名園の一つ「偕楽園」もその一つです。
そして水戸といえば、納豆。有名ですよね。
そんな水戸市の人口は2020年4月1日現在269,015人。
65歳以上の高齢者は71,060人で、高齢化率は27.1％です。
それが2040年頃には人口は約24万8千人、65歳以上は約9万人（高齢化率36.2％）になる予測が出ています。
水戸市は回復期病床や在宅分野が特に不足しています。療法士も足りません。
今後高齢者が増え、高齢化が進む水戸市では、回復期病床の増設や高齢者施設の増設、在宅分野の整備が必要です。
現状でも不足している作業療法士。活躍の場は大きいと思います。
日立市
茨城県の北部に位置する「日立市」。
日立製作所の創業地として有名な都市です。
西側は阿武隈山系、東側は太平洋に面し、約28kmの海岸線があり、毎年夏には多くの海水浴客でにぎわいます。
そんな日立市の人口は2020年4月1日現在176,773人。
65歳以上の高齢者は56,875人で、高齢化率は32.1％です。
すでに人口の3割以上が高齢者です。
それが2040年頃には人口は約12万9千人、65歳以上の高齢者は約5万7千人（高齢化率44.2％）になる予測が出ています。
人口の44％が高齢者。
今のままでいくと超高齢化社会になってしまいます。
日立市は療法士の数は不足気味で、介護分野、在宅分野の体制も弱いです。
今後の人口推移から、年少者、生産年齢人口が急速に減るため、人員確保が大きな課題になってくると思います。
作業療法士の求人も多くなっていくのではないでしょうか。
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そこで作業療法士の転職におすすめの転職サイト（転職エージェント）を紹介します。
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【関連記事】「PTOT人材バンク」とは？メリット・デメリット、登録方法など徹底解説
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【関連記事】「メドフィット」とは？特徴、メリット・デメリット、登録方法など徹底解説
転職活動をする際は面倒かもしれませんが、転職サイト（転職エージェント）を1社に絞るのではなく、2～3社登録することをお勧めします。
担当者との相性や各転職サイト（転職エージェント）が持っている情報、求人も違います。
自分に合ったところ、希望の転職を見つけるためにも、たくさん登録する必要はありませんが2～3社は登録するのがいいと思います。
まとめ
茨城県は他の道府県とは異なり、2035年頃まで人口が増えていく予測です。
その一方で高齢者が増え、特に75歳以上の後期高齢者が急増する見込みです。
茨城県は医療体制、介護体制が充実しているとは言えません。
療法士の人数も全国平均レベルを下回っており、人員確保が課題のエリアです。
作業療法士の需要も高いです。
そのため茨城県で就職し、長く働いてもらえるよう、好条件、高待遇の求人が増えています。
茨城県で転職を考えている作業療法士の方も多いと思いますが、病院や施設の内情など個人ではなかなかつかみにくい情報や、一般公開されていない非公開求人を持ち、様々な転職サポートが受けられる転職エージェントの活用されることをおすすめします。
上手く活用し、希望の転職先を見つけてください。