転職活動を始めると、目にする機会が多いのではないでしょうか?
転職活動をサポート、バックアップしてくれるサービスです。
しかしメリットがある一方、デメリットもあります。
うまく活用すれば大きな力になってくれる「転職エージェント」について、メリット・デメリット、注意しておきたいポイントなど詳しく紹介したいと思います。
転職活動中の方、また考えている方、ぜひ参考にしてください。
転職エージェントとは?
転職エージェントは、人材紹介サービスの一つです。
登録すると、専任のキャリアアドバイザーが付いてくれます。そして転職にまつわる様々な活動をサポートしてくれます。
転職エージェントで受けられる主なサポート内容を紹介します。
[主なサポート内容]
- キャリア相談
- 求人紹介
- 履歴書や職務経歴書の添削
- 面接などのセッティング
- 面接対策
- 給与などの交渉
転職する上での様々な心配ごとや転職ノウハウ、交渉ごとなど、転職活動で不安なこと、面倒なことを代わりにやってくれたり、サポートしてくれたりします。
しかもすべて【無料】でこれらのサポートが受けられます。
転職サイトの違い
同じような転職サービスを行うものに「転職サービス」があります。
転職エージェントとの最も大きな違いは、登録者一人一人に専任のキャリアアドバイザー(担当者)がつくかつかないかです。
転職サイトを利用する場合は、転職サイト内に掲載されている求人の中から自分で探し、応募するスタイルになります。
自分で転職活動したい人には向いています。
メリット
転職エージェントを活用する主なメリットを紹介します。
キャリア相談
転職を考えると、様々な悩みや不安、問題が出てきますよね。
- どのように転職活動をすればいいんだろう?
- 自分の市場価値は?
- 自分のキャリアではどのようなところに転職できる?給料はどのくらい?
- 今、転職のベストタイミング?
- 転職したいけれど、本当に辞めていいか判断に迷っている
などなど・・・
転職にかかわることであれば、キャリアアドバイザー(担当者)に何でも相談することができます。
非公開求人
「非公開求人」とは、転職サイトや病院・施設・企業など一般に公開されていない求人情報のことです。
転職エージェントによっては約8割が非公開求人ということもあります。
非公開求人は転職エージェントに登録しないとその存在を知ること、応募することができません。
転職エージェントを利用する大きなメリットの一つです。
非公開求人に応募するため、転職エージェントに登録する人もいるほどです。
内部情報を知ることができる
キャリアアドバイザー(担当者)は、病院や施設、企業の詳細な情報を持っています。
求人サイトや病院、施設などのWebサイト、口コミからでは知ることができないとても貴重な情報です。
そうした情報を事前に教えてもらうことができるため、転職先選びや入職後のミスマッチをより防ぐことができます。
求人紹介
具体的な応募先の目安が決まっている場合は転職サイトでも問題ないかもしれませんが、そうでなければ沢山の求人情報の中から自分で探していかなければいけません。
働きながら転職活動となると、かなり大変な作業ですよね。
しかし転職エージェントを利用すれば、保有する求人の中から求職者に合った求人をピックアップして紹介してくれます。
履歴書や職務経歴書の添削
求人に応募する際、第一関門になるのが書類選考です。
履歴書や職務経歴書をどのように書いたらいいか悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
転職エージェントに登録すると、キャリアアドバイザー(担当者)が基本的なところだけでなく、今までのあなたの職歴や人柄、求人先が求めている人物がどういう人かなど様々な角度から分析・整理し、書類選考に受かるためにより効果的なアピールができるようアドバイスしてくれます。
キャリアアドバイザー(担当者)による履歴書や職務経歴書の添削により書類審査通過率が上がったという人も多いです。
面接対策
書類選考通過後、必ず行われるのが面接です。
緊張するし、胃が痛くなってしまうという方も多いのではないでしょうか。
しかしそんな方の大きな味方になってくれるのが転職エージェントです。
模擬面接など、面接対策のサポートを受けることができます。
また転職エージェントと関係が深い病院や施設の場合であれば、更に詳細、どんな面接官が来るか、どんな質問をされるかなど、質問傾向や対策情報も事前に教えてもらうことができます。
また残念ながら面接に落ちてしまった場合、不採用の理由をキャリアアドバイザー(担当者)が聞いてくれる場合もあります。次の面接に活かすことができ、面接通過率のアップにつながります。
企業との調整
転職エージェントを利用すると、面倒な様々な調整、交渉を代わりに行ってくれます。
- 病院、施設への応募手続き
- 面接日程の調整
- 給与などの交渉
- 入職日の調整
転職活動は働きながら行うことが基本。
仕事をしながら企業との調整、また給与や入職日などの条件交渉を自分で行うのは大変ですよね。
気まずいですし、印象を悪く、評価を下げてしまうリスクがあります。
しかし転職エージェントを活用すれば、キャリアアドバイザー(担当者)が交渉、調整を行ってくれるので安心です。
円満退職に向けての相談も可能
退職の意思を伝えるのは気が重いですよね。
「すんなりと辞められそうにない・・・」
「引き留めにあいそう・・・」
といったことが想定されます。
そんな場合、できる限り円満に退職できるようアドバイスをもらうことができます。
デメリット
多くのメリットがありますが、その一方でデメリットもあります。
キャリアアドバイザー(担当者)と合わない
基本的にキャリアアドバイザー(担当者)は転職希望者の要望を聞き、サポートしてくれます。
しかしキャリアアドバイザー(担当者)とはいえ人間。
人と人とのやり取りなので、合う合わない、相性が悪いということもあります。
ただそんな時は、適切な理由を述べればキャリアアドバイザー(担当者)の変更を行うことが可能です。
どんな担当者がつくかわかりませんが、合わない場合は変更できるシステムがあれば安心ですよね。
応募できないことがある。
転職サイトであれば、応募条件を満たしていれば自分で応募することができます。
しかし転職エージェントの場合、職歴などを見てマッチングがいまいちと判断されれば、希望しても話を進めてくれない可能性があります。
転職エージェントは採用させることが仕事です。
なので、どうがんばっても採用されないだろうところへの応募はさせてもらえないことがあります。
ミスリードされることがある。
転職エージェントは転職が決まった採用先から報酬を受け取るビジネスモデルです。
また転職エージェントの中には、キャリアアドバイザー(担当者)は会社からノルマを課せられているというところもあり、「求職者の希望を満たす」より、「内定を取りやすところ」を優先してしまうケースがあります。
自分の希望や特性とは違う転職先へとリードされてしまう・・・
そんなキャリアアドバイザー(担当者)ばかりではありませんが、上手い営業トークに乗せられないよう、しっかりと自分の意志を持っておくことが大切です。
あまりにひどい場合はキャリアアドバイザー(担当者)を変えてもらったり、他の転職エージェントを利用したりするようにしましょう。
期限付きの転職エージェントがある。
転職エージェントによっては転職サポート期間を「登録から3カ月」と決めているところも多いです。
転職エージェントは転職者が入職することで報酬が得られる仕組み。そのため一人にいつまでも長く時間をかけられないという事情があるんです。
もちろん無期限でサポートが受けられる転職エージェントもあるので、サポート期間が気になる方はそうした転職エージェントを利用されるといいと思います。
キャリアアドバイザー(担当者)とのやり取りがめんどくさい。
転職エージェントではキャリアアドバイザー(担当者)が転職をサポートしてくれます。
しかしそれには、例えば、キャリアアドバイザー(担当者)との面談(電話面談)、求人紹介の連絡、面接日程の調整連絡など、電話やメールによるやり取りを行う必要があります。
これが面倒に思われる方が多いです。
しかし、自分一人で転職活動を行うにしても、応募先の病院、施設とのやり取り、交渉をしないとけないので、どちらにおいても手間はかかります。
面接時の調整や給与などの交渉を行うことを考えれば、転職エージェントを活用するメリットは大きいです。
必ず内定をもらえるわけではない。
転職エージェントを利用したからといって、必ず内定がもらえるわけではありません。
キャリアアドバイザー(担当者)から様々なサポートが受けられますが、内定を勝ち取るにはあなた自身が重要です。
たとえどんなに優秀なキャリアアドバイザー(担当者)がついたとしても、あなた自身が適当、丸投げでは受かりません。
キャリアアドバイザー(担当者)と信頼関係を築き、書類作成、面接対策などを行っていくことが大切です。
地方だと紹介案件が少ない。
首都圏や都市部でない場合どうしても十分な求人がなく、あまり紹介が受けられない場合があります。
地方の場合は、各転職エージェントで強みが違うので、一社だけでなく数社登録すること、そして転職サイトやハローワークと合わせて転職活動を行っていくのがいいと思います。
注意ポイント
転職エージェントを利用する上で、注意しておきたいポイントを紹介します。
経歴やスキルに嘘をつかないこと
転職エージェントを利用する際、経歴やスキルについて嘘をつかないことが大事です。
登録した内容をもとにやり取りが行われるので、そこに嘘があると、後々トラブルにつながりかねません。
また登録情報ややり取りは申し出がなければそのまま残っているため、再び転職エージェントを活用することになった場合、以前登録したものと異なる内容であると、転職エージェント側は、虚偽報告をするリスキーな人物としていい対応をしてもらえなくなってしまいます。
経歴やスキルに自信がない場合もあるかもしれませんが、嘘はつかないでおきましょう。
複数の転職エージェントから同じ案件に応募しないこと
転職エージェントは、1ヵ所ではなく、数社を利用することをお勧めします。
しかし気をつけないといけないことは、同じ案件、職場に複数の転職エージェントから応募しないこと。
もし複数の転職エージェントから同じところに応募した場合、病院や施設側から「この人、他の転職エージェントからも応募がきているんだけど」と、キャリアアドバイザー(担当者)に連絡がいきます。
そうなると、病院・施設側、転職エージェント側の両方から不信感を持たれ、破談になってしまうこともあります。
応募が重ならないよう注意しましょう。
口コミサイトも活用する
転職エージェントにだけ頼り切ってしまうのは危険です。
優秀なキャリアアドバイザー(担当者)であれば、応募予定の病院・施設の良い面だけでなく、悪いこと、気になることも隠さず伝えてくれると思います。
しかしそれでも自衛のために、応募予定先について口コミサイトなどを利用して、自分でもできる情報収集をするように努めることも大事です。
まとめ
転職エージェントは、転職活動をサポートしてくれる強い味方です。
しかも無料で受けられます。
その一方で、デメリット、注意ポイントがあります。
大切なことは、転職エージェントのメリット、デメリットをしっかりと把握し、効果的に利用すること。
うまく活用すれば、大きな力になってくれること間違いなしです。
ぜひ上手く活用し、転職を成功させてください。