佐賀県で転職したい作業療法士のための求人事情

転職活動ガイド

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佐賀県は九州地方の北西部に位置し、北側は風光明媚な海岸線を誇る玄界灘、南側は広大な干潟が広がる有明海に面しています。

県内には日本三代松原のひとつに数えられる「虹の松原」、弥生時代が体感できる「吉野ヶ里歴史公園」、日本三大稲荷の一つ「祐徳稲荷神社」、開湯約1300年前と称される「武雄温泉」、日本三大美肌の湯で知られる「嬉野温泉」、自然豊かな「古湯温泉」などがあります。

そんな佐賀県で転職を考えている作業療法士の方も多いのではないでしょうか。

そこで佐賀県で転職するにあたり、佐賀県の事情や作業療法士の求人の多いエリアなど、転職に役立つ情報を紹介します。

人口

佐賀県の総人口は、809,248人(2020年8月1日現在)。

佐賀県の人口のピークは1955年。

約97万4千人でピークに達した後減少に転じました。

その後1970年代半ばから1990年代半ばにかけて一時増加に転じましたが、1997年を境に再び減少に転じています。

2040年頃には約71万3千人なるとの予測が出ています。

高齢化事情

2019年10月1日現在の人口は814,211人。

そのうち65歳以上の高齢者は244,899人で、高齢化率は30.1%です。

それが2040年頃には人口は約71万3千人で、65歳以上の高齢者は約24万3千人(高齢化率34.1%)になるとの予測が出ています。

佐賀県では65歳以上の高齢者は2030年頃ピークを迎え、75歳以上の後期高齢者は2040年頃ピークを迎える見込みです。

特に75歳以上の後期高齢者が2025年頃~35年頃にかけて大きく増加する予測が出ています。

病院事情

2018年11月現在、佐賀県の病院数は107施設。

一般診療所は598施設です。

病床機能別に見ると、2018年7月1日現在、

高度急性期 182床
急性期 5,550床
回復期 1,917床
慢性期 4,145床

計11,794床です。

一方、2025年の病床機能別の予測必要数は、

高度急性期 697床
急性期 2,638床
回復期 3,099床
慢性期 2,644床

計9,078床です。

佐賀県は人口当たりの病床数が多く、特に療養病床や精神病床が充実しています。

また医師や看護師、療法士なども全国平均を上回っており充実しています。

佐賀県の高齢者のピークは2030年頃と予測されていますが、医療・介護ともにほぼ現状で対応可能です。

ただし在宅分野については整備が必要です。

作業療法士事情

佐賀県作業療法士会の入会者数は、618人(2018年3月31日現在)。

138施設で働いています。

佐賀県の療法士は全国平均を大きく上回り充実しています。

高齢者人口は2030年頃ピークを迎えると予測されまだしばらく増え続ける見込みですが、医療・介護ともに現状でほぼ対応可能なため、今後リハビリ需要が高まるエリアではありません。

ただ在宅分野がまだ弱いので、作業療法士の求人としてはデイケアやデイサービス、訪問リハなどが多いと思います。

求人が多いエリア

佐賀県内での作業療法士の求人が多いエリアについてみてみたいと思います。

エリア別にみると、佐賀市、唐津市が多いです。

佐賀市

佐賀県の南東部、北部は背振山地、南部は有明海を望む「佐賀市」。

市内には、東洋一、旧国鉄の昇開式可動橋「筑後川昇開橋」や6世紀創建「與止日女神社」、また佐賀藩ゆかりの史跡も多く「佐賀城公園」や「佐賀城本丸歴史館」、他にも世界文化遺産「明治日本の産業革新遺産」の一つとして「三重津海軍所跡」が登録されており、さらに南フランスの田舎町をイメージした観光牧場「三瀬ルベール牧場 どんぐり村」などがあります。

そして佐賀市といえば熱気球の街しても有名で、毎年秋に「佐賀インターナショナルバルーンフェスタ」が行われます。

そんな佐賀市の人口は、2020年8月31日現在231,809人。

そのうち65歳以上の高齢者は65,515人で、高齢化率は28.3%です。

それが2040年頃には人口は約20万1千人、65歳以上の高齢者は約6万8千人(高齢化率33.8%)になるとの予測が出ています。

佐賀市には大学病院や高機能病院、地域の基幹病院があり、急性期医療の提供能力が高いです。

 

医師や看護師、療法士も全国平均を大きく上回り充実しています。

 

ただ佐賀市の高齢者人口のピークはまだまだ先なようで、2045年頃もまだ増え続けている予測です。

 

そのため高齢化施設の増設や在宅医療の整備が必要で、リハビリ需要も高いです。

 

県内で最も多くの作業療法士の求人が出るエリアです。

唐津市

佐賀県の北西部に位置し、唐津湾に流れる松浦川の両岸に市街地中心が広がる港町です。

唐津藩の城下町として栄えた地で、市内には唐津市のシンボル「唐津城」や日本三大松原の一つ「虹の松原」、国の天然記念物に指定されている「七ツ釜」、参拝すると宝くじが当たると人気の「宝当神社」などがあります。

また呼子朝市も有名です。

そんな唐津市の人口は、2015年10月1日現在国勢調査によると122,785人。

そのうち65歳以上の高齢者は35,842人で、高齢化率は29.2%です。

それが2040年頃には人口は10万1千人、65歳以上の高齢者は約3万5千人(高齢化率34.7%)になるとの予測が出ています。

唐津市には地域の中核となる病院はありますが、急性期医療の提供能力は全国平均をやや下回っています。

 

また医療資源を見てみると、医師数は全国平均を下回っている状態で、看護師や療法士については全国平均を上回っています。

 

唐津市の高齢者は2030年頃ピークを迎える見込みですが、医療・介護ともに現状で対応可能です。

 

ただ在宅分野については整備が必要です。

 

県内では佐賀市に次いで作業療法士の求人が出ているエリアです。

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【関連記事】「PTOT人材バンク」とは?メリット・デメリット、登録方法など徹底解説

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まとめ

佐賀県は医療提供能力、医療資源が充実しているところです。

療法士も全国平均を大きく上回り充実しています。

佐賀県の高齢者人口は2030年頃ピークを迎えるといわれていますが、医療・介護ともにほぼ現状で対応可能で、リハビリ需要も大きく伸びるエリアではないようです。

佐賀県での転職を考えている作業療法士の方も多いと思いますが、できる限り希望の職場、条件で転職できるように、転職活動時には転職エージェントの活用をお勧めします。

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