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北陸地方に属する「富山県」。
日本海(富山湾)に面し、陸地の三方を北アルプス立山連峰といった3000km級の急峻な山岳地帯に囲まれた自然豊かな地です。
「黒部ダム」、「黒部渓谷」、「立山黒部アルペンルート」、「称名滝」、「五箇山」、「雨晴海岸」など、魅力的な観光スポット、絶景スポットがたくさんあります。
2015年に北陸新幹線開業により、富山-東京間が2時間10分ほどとアクセス良好になりました。
幸福度調査でも上位にランキングする富山県で転職を考えている作業療法士の方も多いのではないでしょうか。
そこで富山県で転職するにあたり、富山県の事情や作業療法士の求人の多いエリアなど、転職に役立つ情報を紹介します。
人口
富山県の総人口は、1,036,425人(2020年7月1日現在)。
富山県は1998年に1,126,336人でピークを迎えた後、人口減少が続いています。
2040年頃には90万人をも切り、約89万1千になるとの予測が出ています。
高齢化事情
2019年10月1日現在の人口は1,042,999人。
そのうち65歳以上の高齢者は333,776人で、高齢化率は32.0%です。
それが2040年頃には人口は約89万1千人、65歳以上の高齢者は約31万8千人(高齢化率35.7%)になるとの予測が出ています。
65歳以上の高齢者は2025年頃、75歳以上の後期高齢者は2035年頃ピークを迎え、その後減少に転じる予測ですが、年少者・生産年齢人口の減少に歯止めがかからないため高齢化率が高くなってしまいます。
病院事情
2018年11月現在、富山県の病院数は109施設。
一般診療所は649施設です。
病床機能別に見ると、2018年7月1日現在、
高度急性期 | 1,789床 |
急性期 | 4,667床 |
回復期 | 1,573床 |
慢性期 | 5,324床 |
計13,353床です。
一方、2025年の病床機能別の予測必要数は、
高度急性期 | 930床 |
急性期 | 3,254床 |
回復期 | 2,725床 |
慢性期 | 2,648床 |
計9,557床です。
富山県は、急性期医療、慢性期医療ともに充実しています。
医療資源も全国平均レベルですが、療法士はやや少ないです。
今後まだしばらく高齢者人口が増えていく予測ですし、後期高齢者人口は2035年頃まで増える見込みのため、高齢者施設の増設や在宅医療・介護の整備、強化が必要です。
作業療法士事情
富山県作業療法士会の入会者数は、621人(2018年3月31日現在)。
166施設で働いています。
富山県の療法士の人数は全国平均をやや下回ります。
65歳以上の高齢者人口が2025年頃をピークに減少に向かう見込みのため、今が一番求人が多い時期といえるかもしれません。
富山県には「家を持って一人前」という文化があり、持ち家率が高く、親との同居は自然なことで、3世代同居率も全国トップクラスです。
そのため在宅医療・介護の需要が増えると思います。
高齢者施設、デイケア、デイサービス、訪問リハビリなどの求人が増えてくるのではないでしょうか。
求人が多いエリア
富山県内での作業療法士の求人が多いエリアについてみてみたいと思います。
エリア別にみると、富山市が多いです。
富山市
富山県のほぼ中央から南東部にかけて位置する「富山市」。
東や雄大な立山連峰、西は山林丘陵地帯が連なり、南は田園や森林が広がる自然豊かな地です。
温泉地も豊富。
全国的には”くすりのまち”で有名です。
そんな富山市の人口は、2019年10月1日現在415,816人。
そのうち65歳以上の高齢者は123,306人で、高齢化率は29.7%です。
それが2040年頃には人口は約36万6千人、65歳以上の高齢者は約12万3千人(高齢化率33.6%)になるとの予測が出ています。
富山市には大学病院や高機能病院、地域の基幹病院が複数あり、急性期、慢性期ともに医療は充実しています。
医療資源も豊富です。
富山市の65歳以上の高齢者は2025年頃、75歳以上の後期高齢者は2035年頃にピークを迎え、その後減少に転じる見込みです。
高齢者の増加のピークは見えてきましたが人口減少に歯止めがかからず、働き手が少なくなってしまいます。
そのため今後は現状体制維持のための人員確保が課題になってくると思います。
県内で最も多くの作業療法士の求人が出ている富山市。
人口推移などから、高齢者施設やデイケア、デイサービス、訪問リハビリなどでの求人が多くなってくるのではないでしょうか。
作業療法士の求人は富山市がダントツ多いです。
それに次ぐエリアとしては、高岡市などです。
おすすめの転職エージェント
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【関連記事】「メドフィット」とは?特徴、メリット・デメリット、登録方法など徹底解説
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【関連記事】「PTOT人材バンク」とは?メリット・デメリット、登録方法など徹底解説
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【関連記事】「マイナビコメディカル」とは?特徴、メリット・デメリット、登録方法など徹底解説
転職活動をする際は面倒かもしれませんが、転職サイト(転職エージェント)を1社に絞るのではなく、2~3社登録することをお勧めします。
担当者との相性や各転職サイト(転職エージェント)が持っている情報、求人も違います。
自分に合ったところ、希望の転職を見つけるためにも、たくさん登録する必要はありませんが2~3社は登録するのがいいと思います。
まとめ
富山県も他の都道府県と同じく高齢者が増加していますが、ある程度メドがついてきました。
65歳以上の高齢者は2025年頃、75歳以上の後期高齢者は2035年頃ピークを迎え、その後減少に転じる見込みです。
作業療法士の求人状況としては今から数年が最も多い時期になると思います。
求人が多い分野としては、高齢者施設やデイケア、デイサービス、そして持ち家率が高く、一住宅当たりの延べ床面積日本一、2世帯、3世帯で住む家庭が多い富山県なので、訪問リハビリが多くなってくるのではないでしょうか。
全国幸福度ランキングでも上位の富山県で転職を考えている作業療法士の方も多いと思います。
転職活動の際は、富山県の実情を知り、医療機関・施設の内部情報、非公開求人を持ち、キャリア相談や面接対策、条件交渉など、様々な転職サポートが受けられる転職エージェントをぜひご活用ください。
そして良い条件で希望の職場を見つけてください。