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近畿地方の最南端、紀伊半島の西側に位置する「和歌山県」。
県域の約8割が山地で占められ、特に高野山や那智山は山岳霊場として崇められてきました。
南側は太平洋に面し、自然豊かな地です。
県内には日本仏教の聖地「高野山」、世界遺産「熊野三山（熊野速玉大社、熊野本宮大社、熊野那智大社）」、日本最大名滝の一つ「那智の滝」、かわいいパンダたちに会える「南紀白浜アドベンチャーワールド」、温泉地として有名な「南紀白浜」など、観光スポットがたくさんあります。
そんな和歌山県で転職を考えている作業療法士の方も多いのではないでしょうか。
そこで和歌山県で転職するにあたり、和歌山県の事情や作業療法士の求人の多いエリアなど、転職に役立つ情報を紹介します。
人口
和歌山県の総人口は、917,252人（2020年4月1日現在）。
1985年の約108万7千人をピークに減少に転じ、現在は100万人を切ってしまいました。
さらに2040年ごろには約73万4千人になるとの予測が出ています。
今後20年の人口減少の進行具合がとても大きいですね。
高齢化事情
2019年1月1日現在の人口は964,598人。
そのうち65歳以上の高齢者は308,220人で、高齢化率は32.0％です。
すでに30％を超えています。
2040年頃には人口は約73万4千人で、65歳以上の高齢者は約28万6千人（高齢化率39.0％）になるとの予測が出ています。
多くの道府県と異なり高齢者人口は2020年頃がピーク。その後緩やかに減少に転じる見込みです。
ただし75歳以上の後期高齢者でみると2030年頃まで増え続ける予測です。
そして和歌山県の場合高齢者以上に気になるのは、年少者・生産年齢の人口が急激に減ってしまうこと。
働き手が少なくなってしまうため、対策が急がれます。
病院事情
2018年11月現在、和歌山県の病院数は83施設。
一般診療所は950施設です。
病床機能別に見ると、2018年7月1日現在、
| 高度急性期 | 1,315床 |
| 急性期 | 5,263床 |
| 回復期 | 2,046床 |
| 慢性期 | 3,223床 |
計11,847床です。
一方、2025年の病床機能別の予測必要数は、
| 高度急性期 | 885床 |
| 急性期 | 3,142床 |
| 回復期 | 3,315床 |
| 慢性期 | 2,164床 |
計9,590床です。
2025年時に必要と考えられる総病床数は現状すでに満たしていますが、回復期病床が不足しており、余剰病床からの転換など調整が必要です。
医療資源については全国平均レベルです。
ただ和歌山市に集中しており、地域差が大きいです。
今後和歌山県は年少者・生産年齢人口が大きく減少する見込みのため、人員確保が課題になってくると思います。
また在宅分野の体制整備が必要です。
作業療法士事情
和歌山県作業療法士会の入会者数は、436人（2018年3月31日現在）。
116施設で働いています。
和歌山県では作業療法士が不足しています。
そのため求人数が増える傾向にあり、特に病院や施設が多い和歌山市内を中心に増えてきています。
また求人の内容も長く働いてもらえるよう、好条件、高待遇の求人が多くなってきています。
和歌山県は65歳以上の高齢者は2020年頃ピークを迎える予測が出ていますが、75歳以上の後期高齢者は2030年頃まで増加する見込みです。
リハビリ需要は高まることが予測され、作業療法士の活躍の場はまだしばらく広がると思います。
求人が多いエリア
和歌山県内での作業療法士の求人が多いエリアについてみてみたいと思います。
エリア別にみると、和歌山市が多いです。
和歌山市エリア
和歌山県の北西部に位置する「和歌山市」。
江戸時代には徳川御三家のひとつ、紀州藩の城下町として栄えた地です。
市内には、和歌山市のシンボル「和歌山城」や万葉集にも登場する国指定名勝の「和歌浦」、『天空の城ラピュタ』の世界と人気の「友ヶ島」、「紀三井寺」、「根来寺」、「粉川寺」など、多くの観光スポットを有する都市です。
そんな和歌山市の人口は、2015年10月1日現在364,154人。
そのうち65歳以上の高齢者は105,954人で、高齢化率は29.1％です。
それが2040年頃には人口は約31万人、65歳以上は約10万6千人（高齢化率34.2％）になるとの予測が出ています。
和歌山県の病院は和歌山市に集中しています。そのため求人も県内で和歌山市が最も多いです。
市内の療法士の人数は全国平均レベルですが、今後は回復期が不足する予測で、作業療法士の需要は高まると思います。
また2030年頃まで75歳以上の後期高齢者人口が増加するため、介護、在宅分野も高まるのではないでしょうか。
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転職活動をする際は面倒かもしれませんが、転職サイト（転職エージェント）を1社に絞るのではなく、2～3社登録することをお勧めします。
担当者との相性や各転職サイト（転職エージェント）が持っている情報、求人も違います。
自分に合ったところ、希望の転職を見つけるためにも、たくさん登録する必要はありませんが2～3社は登録するのがいいと思います。
まとめ
和歌山県は、65歳以上の高齢者は2020年頃ピークを迎える予測ですが、75歳以上の後期高齢者は2030年頃まで増加する予測が出ています。
他の都道府県とは異なる人口推移です。
ただ年少者・生産年齢人口が大きく減少する予測も出ているため、人員確保していけるかが大きな課題になってくると思います。
和歌山県は地理的なことから和歌山市内に病院が集中するなど地域差が大きいです。
和歌山県で転職を考えている作業療法士の方も多いと思いますが、近年和歌山県では作業療法士不足を解消するため求人が増える傾向にあります。
多くの作業療法士の方にエントリーしてもらうため、また長く働いてもらうためにも、職場環境を整えたり、好条件、高待遇にしたり、様々な対策を講じているところが増えてきているようです。
しかしそうした情報は個人では手に入れにくいことが多いと思いますので、そこで転職活動の際には転職エージェントの活用をお勧めします。
一般公開されていない非公開求人なども持っていますし、転職に関する様々なサポートが受けられます。
ぜひ活用し、希望の転職先を見つけてください。