作業療法士の年収・給料は？

かつては高い収入が得られるといわれていた作業療法士。

しかし近年は給料が安い、年収が少ないといわれ、厳しい状況です。

転職を考えると収入面については気になるところ。

そこで現在の作業療法士の年収・給料がどうなっているのか、また将来の年収・給与展望についてみてみたいと思います。

作業療法士の平均給与・年収について

同じ作業療法士でも、職場、また勤めている地域によって給料・年収は大きく変わってきますが、厚生労働省「平成30年度賃金構造基本統計調査」によると、

です。

日本の平均年収は約430万円なので、比較するとやや低いですね。

この月額給与であると、手取りは20万前半。

結婚して、子供、マイホームと考えると厳しい・・・。共働き、または収入アップについて考える必要があります。

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男女別

男女別の平均給与・年収を見てみましょう。

※厚生労働省「平成30年賃金構造基本統計調査」より

男女間で平均年収約18万円ほどの差があります。

しかし全業種の平均年収額を男女別で見てみると、男性532万円、女性287万円。

その差245万円。

全業種の平均年収額と比べても・・・、という感じはありますが、同じ職業でも男女差が大きい職種も多い中、作業療法士の男女差による給与・年収格差はかなり少ない職種だと思います。

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年代別

年代別のおおよその年収です。

20代、月収にすると21万～23万ぐらいでしょうか。

ここから社会保険料や税金が引かれ、手取りは17万～19万。

でも表を見て、40代になったら500万円も夢じゃないかも！と思いたいですが、実際今の20代の方が40代になったときに500万円もらえる人というのは少ないのではないでしょうか。

初任給が高い病院に就職し、そこそこよい昇給があり、役職に付いた場合であれば可能ですが、そうでない方の方がほとんどだと思います。

一度、10年勤めた場合、おおよそ給料、年収がどのくらいになるか計算しておくことをおすすめします。

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将来の展望

今、日本は高齢化社会。

さらに加速することから、作業療法士はますます需要が高まる職種だと考えられます。

しかし給与・年収面から見ると、将来的に大幅な増収を望むのは難しいのではないでしょうか。

理由はいくつかありますが、特に大きいのが２つ。

理由その1：作業療法士の増加

作業療法士の人材不足が懸念されたことから、国は1990年代半ばごろから積極的に作業療法士の養成校を設置。その結果、作業療法士の人数が急激に増えてきています。

人材が増えたことで、高い給与を出さなくても人が集まるようになり、作業療法士の給与水準が抑えられる原因のひとつになっています。

また平成31年に行われた「第3回理学療法士・作業療法士需給分科会」では、2040年頃には理学療法士と作業療法士の供給数が需要数の約1.5倍になるといった推計が報告されています。

作業療法士の活躍の場が広がっているとはいえ、供給過多、飽和状態で一層厳しい事態が予想されます。

理由その2：売り上げの上限が決まっている

リハビリ職は、1単位（20分）当たりの時間計算で金額が決まり、かつ1日の上限も決まっていますよね。

経験や技術、治療内容などによって報酬に差が出たり、頑張れば頑張るだけ売上を上げることができたりする職種ではありません。

ベテランも、新人も同じです。

つまり給料に差をつけるポイントがなく、一人の最大売上金額がわかる職種。

しかも社会保障費が抑えられる傾向にあるため、将来的に売上が上がっていくことが見込めません。

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まとめ

作業療法士の活躍の場は広く、需要も高まる職業です。

しかし給与・年収面で見ると、将来的に収入増加を求めるのは難しいのが現状です。

将来に向けて収入を上げる手段を考えておくことが必要ですね。

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